『私たちの就活---吃音とともに生きる』 を見て

10月4日(水)にNHKのハートネットという番組において、
『私たちの就活---吃音とともに生きる』
が放送されていました。

 僕自身は吃音ではないかもしれませんが、
コミュニケーションの悩みという事で、
色々と思う事があったので、番組を見させて頂きました。

 番組は、
コミュニケーション能力が最も求められる就活生に焦点を当てて
構成されていました。

 主に登場するのは2人の就活生で、
溝口さん(男性)、遠藤さん(女性)でした。


 吃音の当事者である溝口さん(男性)は、
吃音で色々な悩みを抱えてました。
父親からは、
「精神的に強くなってもらいたい」
とアドバイスされ、
吃音サポートグループでは、
「場数をこなせば心も強くなるし、
その姿勢だけくずさなければ、
変われるんじゃないかなと思う」
という他の当事者からのアドバイスを
聞いたりしていました。
これらのアドバイスは僕個人としては「?」でしたが。

 面接の直前、溝口さんがカラオケ店で歌っていました。
喉を開いて、少しでも喋りやすくするという
必死な思いを感じました。

 それでも、溝口さんは何社も落ちていました。
「ある程度吃音は治ったのかもしれないけれど、
社会では通用しない」
とも取れる会社からの不採用メールもありました。
溝口さんは大変落ち込んでいました。
そして、
しばらく就活も辞めてしまいました・・・



 吃音ラジオを立ち上げた遠藤さん(女性)も当事者の1人。
「吃音ラジオでは、自分の本来の喋り方でも喋っていい」
そんな思いがあるそうです。
吃音ラジオのスタッフは全員吃音があるそうです。

 遠藤さんは、就活において吃音を隠してました。
履歴書にも書かなかったようです。
「就活において、吃音は不利に働く」と考えたようでした。

 遠藤さんは、就活の面接で何社も落ちていました。
しかし、その後に新たな試みがありました。
遠藤さんの履歴書に、
自身が吃音症だとカミングアウトされていました。
遠藤さんが就活で辿り着いた答えでした。



再び溝口さんの話になります。
しばらく振りに受けた会社から、
「喋るのが不得意であれば、
プログラマーとしていろんな言語を覚えたり、
みたいな配慮はする」
と会社側から言ってもらえたそうです。
その会社について話す溝口さんの表情が良かったです。
そして、
「吃音を話さないとなると
自分じゃなくなるみたいな違和感はありますね」
と溝口さんは言われていました。

番組の最後は、
ナレーターの次のような言葉で締められました。
「溝口さんはずっと吃音のある自分を
受け止められませんでした。
しかし、
就活を通して吃音とともに生きて行く一歩を踏み出しました」




 僕がこの番組を見て感じた事は、
溝口さん、遠藤さんの2人ともに、
「吃音を治す」のではなく、
「吃音をカミングアウト」する事で
突破口を見出したと言う事でした。 
 これは、
他の心の問題の多くにおいても
共通する事ではないかと
僕個人として思いました。


再放送は、
2017年10月11日(水)の
午後1時05分~午後1時34分のようなので、
気になる方は見て下さい。
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No title

こんにちは。

吃音も大変な苦労がありますね。頑張って欲しいです。

カミングアウトについてですが、実は私も新卒のとき、人と接するのが苦手ということを社長に相談しました。ところが、完全に失敗でした。社長が面白おかしくばらしてしまい、次の日から嘲笑の対象にされてしまいました。それ以来カミングアウトはしていません。色々なパターンがありますね。

今の仕事(低スキルのプログラマー)は辞めることを考えています。メンタル弱いので、出社するたびに陰口や笑いのネタにされるのは耐えられません。

私は笑顔ができない表情恐怖です。これが一番辛いです。悪気は全くないのですが、誰にも理解はできないでしょう。気分が落ち込まないように薬でごまかしながら生きていくしかないです。

ブッダは人生は思うがままにならないと言いましたが、真理だと思います。今はどう生きていくか、どう死んでいくか、死生観についての本を読んでいます。良寛や兼好法師(徒然草)から学べることは多いですね。

こんにちわ、棒さん。

 吃音の人も普段の生活の中で、
様々な苦労があると思います。

 棒さんのカミングアウトの経験を教えて頂き、
ありがとうございます。
「カミングアウトの怖さ」ですね。
実は僕もそれまで友人だと思っていた人に、
「人間関係が苦手で悩んでいる」と相談した所、
「そんな暗い話をされても困る」
と言われてショックを受けました。

 自分の弱点を勇気を出して告白したのに、
相手がその弱点を馬鹿にし始めた場合、
正直な所、自殺や逆に殺意すら感じるのかもしれません。
確かに、カミングアウトは危険な側面もありますね。

 プログラマーの仕事とは凄いですね。
「PCに向き合って、それほど人間関係が無い」
というイメージがありますが、実際はやっぱり
色々な人間関係があるのでしょうね。

 表情恐怖は、僕もそうです。
笑顔を強要されるのが凄く辛いです。
他人から表情を見られていると思うと、
顔が硬直します。
正直な所、お面を被って生活したい位です。

 色々な本を読んで、多面的な考え方をするのも大切ですね。
僕は読書不足な面がありますが。

No title

お疲れ様です~

吃音は、ほんと、精神をむしばんでいきます。

電話ができない、

というのが、一番大変だと思います。

世の中、

口先だけの世界だな~~と、

実感します。


両親の罵声虐待から、吃音、音への恐怖へ繋がったと思います。

音に対して、過敏になりました。

テレビの音さえ、雑音に聞こえー

つけるのは、年に2回くらいです~



「日本一醜い親への手紙」

自分なんか、まだまだ甘いと、

痛感します~


頑張りましょう~~


こんにちわ、奥崎さん。

 吃音は普通の日常生活の中で影響があるので、
毎日大変だと思います。
 電話が出来ないとなると、
タクシーの配車センターとのやり取りなどは
困りますね。

 文明が発達し、体力を使う機会は減ったけど、
その分、コミュニケーションの重要性が増した気がします。


 吃音と虐待は関係ありそうですね。
テレビを見ないと情報が分からず、
お客様との会話に困りませんか?


「日本一醜い親への手紙」
はイベントにも参加しようと思っています。
少しでも虐待の理解が深まって欲しいです。
プロフィール

ナギヒロ

Author:ナギヒロ
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